ぺんぎんシナリオ「復讐の館(日記の内容)」


ぺんぎんです。 今回は、館を探索中に見つけるであろう「竹野の日記」の資料、時系列順になります。
日記を読んだ探索者は、以下の3つの内容に目を引く物があると判断します






・半年前
○月×日
 ああ、相変わらず酷い悪夢を見る。 眠れなくなって、何回あの夢を見たことだろう。
 あの地獄の様な日々以来、僕は社会的に存在価値が低い存在となってしまった。

 
 いじめのせいで、僕の身体は動かなくなった。
 そうなってから、もう何年たつんだろうか。
 腕が使えるのは不幸中の幸いだと言うだろうが、とんでもない。
 僕は死ぬまで車椅子で過ごさなければならないのだから。
 何か行動しようにも、僕の足は動かない。 あいつらのせいで。
 こんな日々が続くくらいなら、いっそさっさと死んでしまおう。

 お父さん、お母さん。 早く、2人の元に行きたいよ。
 なのに、僕は死ぬ事さえもできないんだ。 どうしたらいいのか、分からない。



4ヶ月前
○月×日
 ああ、なんて事なんだろう。 本当に、これは現実なのか?

 数日前、確かに僕は薬を大量に飲んで、自殺しようとした、でも死ねなかった。
 だけど、神様は僕に生きる希望をくれた。 奇跡としか言えない。
 
 薄れて行く意識の中で、僕に神様は語りかけてきた。
 「まだ生きる希望があるのに、命を絶つなんてね。 人間はやはり浅はかだなあ」
 そう言われても、生きる希望が無いから、僕は今、こうして死のうとしている。
 僕は体が動かせないなら生きられない、どうする事も出来ないんだ。
 …言葉には出さなかったけど、確かに心の中でそう思ったよ。
 「なら、動くのならばどうにかできるのかい?」
 動くのなら、ね。 でも、神様にだって、さすがにそれは無理だろうし…。
 「出来るよ。 この位、容易いことだ」
 その声が聞こえたかと思うと、僕の意識が急にはっきりしだした。

 次に目を覚ますと、僕は病院のベッドに寝かされていた。
 一命を取り留めたんだ、と言う事が分かって、僕の心は沈んでいった。
 でも、先生に言われ、動く筈のない身体を渋々動かそうとすると…えっ? 足が、動く?
 「君が飲んだ薬同士の作用か分からないけど、身体の状態が元に戻っているらしいんだ」
 先生はこの状態に首をかしげながらも、よかったね、と言ってくれた。
 夢みたいだけれど、これは夢じゃないのかな。





3ヶ月前
○月×日
 あれほど動かそうとしてもピクリともしなかった身体が、今は前の様に動く。
 これで、昔の様にやりたい事が出来る… 何でも、出来る?

 そう思っていると、「やあ、復活おめでとう」と、直ぐ近くで声がした。
 振り返ると、見知らぬ男の人がベッドの横に立っている。
 誰だろう、と思っていると、その人はうっすら笑顔を浮かべて言った。
 「僕の正体? 僕は神様だよ。 君の身体を完治させ、生きる希望を取り戻させた…ね」

 それからしばらくの間、神様を名乗るその人、いやその方と、僕は話をしていた。
 神様の「手下」は、最近、遊び足りないらしいのか退屈そうらしく、「オモチャ」を欲しているのだそうだ。
 「そうだねえ、君をこんな目に合わせた子達なんて、ちょうどいいかなあ。
  あいつらにも良いオモチャになるし、君にも良い物を見せられそうだ」
 
 話を聞くと、その「手下」というのは、いわゆる拷問が好きな性格なのらしい。
 それで、僕をあんな目に合わせたあいつらを拷問のオモチャにすれば、彼らの欲求も満たされるし、僕自身も、あいつらが苦しんでいる様を見られるから損は無い。
 利害が一致した。 なら、あの時に僕を虐めていたあいつら全員に、復讐だ。
 目には目を、歯には歯を。 だから、拷問の様な虐めには拷問でお返しだ。
 きっとこの為に、神様はこの身体を治してくれたんだろうから。

 手下は神様が直ぐに呼び寄せてくれると約束してくれた。
 今のあいつらには神様が悪夢を見せて、精神的に参らせているんだそうだ。
 でも、まさか思わないだろうな。 夢の中身と肉体的な苦痛が、現実になるなんてさ。
 …後は、奴らを見つけ次第、神様が用意してくれたあの家に連れ去るだけだ。
 永元、米岡、香芝、福武、そして四谷。 覚悟しろ。
 僕はお前らを許さない。 全員、地獄の底に叩き落としてやる。

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