ぺんぎんシナリオ「復讐の館(竹野の家)」

ぺんぎんです。 今回は復讐の館の舞台、竹野の家についてです。





<竹野の家>

竹野と名乗るその青年は探索者に椅子に座るように勧める。
「突然何が起きているか分からないだろうから説明しようか。…」
竹野は探索者たちに起きている事を説明してくれる。 内容は大体こんな感じである。
・自分らが居るのは竹野の家。 電波が悪い理由は不明(《心理学》で、電波が悪い理由を本当は知っていることが分かる)
・彼は『空影』で食事をしており、突然倒れた探索者達に最初に気付いた
・病院を探したが近くになかったので(これは本当のことである)、とりあえず自宅に保護する事にした


「せっかくだし、もう少し休んでいきなよ。 ああ、家の中を見回っても良いよ」
ある程度の話を終えると、竹野は簡単な家の地図を渡し、どこかへ言ってしまう。
地図を受け取ったら探索タイム開始。 1つのエリア探索ごとに1015分かかる事にする。
ちなみにここで帰ると→エンドA(一部改変)


 


1F


・リビング
 最初に居る場となる。 一見、普通のリビングと何ら変わりない。
 椅子やテーブル、食器や棚以外に、写真立てが幾つかあるくらい。
 ・写真立てに《目星》→折りたたみ式の写真立てに、2枚の写真が飾ってある。
   1つは竹野の幼少期と思われるもので、もう1つは少し成長した後のものだろう。
 ・そのうち、幼少期のものには映っている1組の男女が、成長後のものにはおらず、代わりに別の歳をとった男女が映っている。
 ・成長した方の竹野の顔に、いくつか痣の様なものがある。
  →続けて《アイデア》 それぞれこう推測できる。
   ・1枚目の男女は彼の両親だが、2つの写真の間に何らかの理由で彼の前からいなくなった?
   ・あざは何かしらの暴力によって出来たもの?
    (※親は事故によって他界、あざは虐めによって後天的にできたもの)



 ・キッチン
 冷蔵庫や電子レンジ、オーブン、器具入れ付きシンクなど。 やはり見た目は普通。
 《目星》床の一部に、小さく赤黒い染みが幾つかあり、シンクから冷蔵庫まで続いている。《医学》《生物学》で人間の血液と分かる。
 冷蔵庫には野菜や果物、魚、肉などがある。肉の中には、大雑把にビニールに入れてある物があり、その量も多いので、一般家庭にあるものとしては異様に目立つ。
 ・肉に《医学》や《生物学》で、ビニールに入っている肉が人肉と理解(竹野は、殺した同級生を解体し、小分けにしていた)。 SAN -1の減少
  電子レンジとオーブンには特に何もない。
  器具棚には血の付いた包丁が数本ある。武器として持っていく事が可能ではある(※竹野はこの刃物を用いて同級生を解体していた)。


・部屋12
 物置。 《目星》→車椅子や、リハビリ用に使う杖などの器具が隅に追いやられているようにして置かれている
 更に《目星》で、埃のかぶり方から、その器具類はつい3~4か月前まで使われていたものであることが分かる。 ここでクリティカルを出した場合、その大きさが先ほど顔を合わせたばかりの竹野の大きさにちょうど合わせてあるように見える。


・風呂場
 一見普通で、浴槽には蓋がされている。
 蓋をどかすと、水が真っ赤に染まっている。 0/1SANc。
 風呂の水に《医学》→人間の血液(竹野が同級生を解体したのがこの風呂場である)が水に溶けたせいで赤くなっている事が分かる。
 この水を抜くと、浴槽の底には「目には目を、歯には歯を」と刻まれているのが見える。


・温室
 様々な植物が出迎えてくれる。 鉢に植わっている物や花壇に植わっている物、様々。
 植物の根元11つに、それの名前が書かれた札が立っている。
 ・《目星》チグリジアの花の下に、中身の入ったスプレー缶と何かの鍵が落ちている。

  (※ここの植物は、花言葉がネガティブ、又は怖いものばかりである。
    例:鬼百合「憎悪」、アザミ「復讐」、オトギリソウ「怨み」など。
      それ以外にも、花言葉がマイナスな意味を示す花ならどういったものが植わっていても良い。
      ただし、チグリジア「私を助けて」は必須とする。)
 出ようとすると花が一斉に顔をこちらへ向ける。 植物がとる行動ではないはずのそれを不気味に感じ、0/1d2SANc。


 

2F

・書斎
 様々な本が所狭しと並んでいる。
 ・《図書館》→花言葉図鑑を見つける。 これで温室の植物の花言葉を調べられる。
        調べ終わるのに10分を費やす。
        クリティカルで、その図鑑に折り目が付いており、調査時間が短縮出来た事にする。
        どちらにしても、花言葉を調べ終わった後、温室の花に込められた悪意を感じ、0/1のSAN
        成功者が2人以上いたら、1人には「アナグラム」に関する本を発見。
            (見つける優先度は花言葉図鑑>アナグラムの本 とする)
  これらの本類を持ち出すことは何ら問題ない。  


・竹野の部屋
 机と本棚、ベッド、クローゼットがある。(※重要なので絶対に行かせる事)
 ・机に《目星》→何冊かの日記と、スクラップブックがある。
  読むには《日本語》成功で30分、失敗で1時間かかる。
 ・本棚に《目星》→中学校の卒業アルバムらしきものを見つける。
  ***
  その中に「竹野仁」の名前はないが、「四谷大輔」の名前がある事に気付く。
  更に、竹野に良く似た少年「田野健次(たの けんじ)」の別枠写真がある事に気付く。
  
  また、最近どこかで目にしたような名前も幾つか見つかるが、それらの写真には全て赤い×の印が大きくつけられている。
  ***
  《アイデア》→×をされている人物が最近ニュースで話題の「連続失踪事件」の名前ばかりだと気付く。

  (※日記内容・事件詳細は後述するのでそちらを参照)

 ・部屋34
 部屋12同様に物置だが、温室で見つかる鍵や、竹野の部屋で見つけられるスクラップブック等を、2階の物置部屋のどちらかに配置しても良い。
 《目星》→ここ数か月の雑誌が山積みにされているものを見つける。中を開くと、所どころに、ハサミで記事が切り取られているページがあることに気づく。

 

<連続失踪事件>
スクラップブックを見ると、最近の世間を騒がせている連続失踪事件の記事を切り抜いたものばかり貼り付けられている事が分かる。 事件の内容は、以下の通りである。

***
ここ数週間の間、同じ県に住む人が立て続けに行方不明になっている事件が起きている。
連続事件とされている理由としては、被害者らの年齢が近く、居なくなる前の様子が似ているらしい事にあり、警察は被害者同士の関係や彼らの行方を調査しているが、一向に進展していないのが現状とされているらしい。
***

(スクラップブックを見た場合だけ分かる情報)
永元孝也(ながもと たかや)…28歳、フリーター、独身
米岡元成(よねおか もとなり)…27歳、トラック運転手、既婚者
香芝亮助(かしば りょうすけ)…27歳、自営業、独身
福武富雄(ふくたけ とみお)…28歳、大工、既婚者

 以上の4名が、一連の事件の被害者となっている。
アルバムの×印の人物と名前が同じである事にも気付くと、0/1SANチェック。


※もし、探索者の中に警察、探偵、ジャーナリストが居たら、以下の事を知っていて良い。
・被害者は全員、共通して行方不明になる前に、「眠れない」「悪夢にうなされる」と言った睡眠障害に悩まされていた。
 つまり、四谷は彼らと似た状況に置かれている(※実質、彼は次の標的である)。


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